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水質検査

 浄化槽の保守点検メニューには、水質検査が含まれています。水質検査は浄化槽保守点検記録表に記載された点検項目にしたがって、国家試験に合格した浄化槽管理士が行う水質のチェックで、浄化された水が、河川に放流できるレベルに達しているかどうかを確認します。
点検結果に問題があれば、注意事項として記載し、浄化槽の清掃など改善方法をアドバイスします。
水質検査
水質検査中
水質検査準備
水質検査中

水質検査機器と検査項目

水質検査の検査項目(通常時)

水質検査では通常次のような項目を検査します。

  • 外観
  • 臭気
  • 透視度
  • pH
  • 残留塩素
  • SV
  • 塩素イオン
  • アンモニア窒素
  • アルブミノイド窒素
  • 亜硝酸イオン
  • 硝酸イオン
  • 溶存酸素
  • 大腸菌群

水質検査 検査機

通常の検査時は上記機器だけで対応します。

精密検査項目

 さらに検査の結果問題があったとき、あるいは大きな浄化槽や高度な施設の場合は、精密検査で次のような項目を検査します。相模湖水質管理センターでは、どのような精密検査にも対応できる機器を準備しております。

  • BOD(生物的酸素要求量)
  • COD(化学的酸素要求量)
  • SS(浮遊物の検査)
  • MLSS(微細な浮遊物の検査)
水質検査器
水質検査機
   
水質検査機
検査器

 精密検査時は数多くの高度な検査機器が必要となります。相模湖水質管理センターでは、どのような検査にも対応するため、浄化槽の水質検査に必要なあらゆる機器を揃えております。

高度処理型浄化槽の水質検査

全窒素/全リン測定器 高度処理型浄化槽は、放流水の水質がBOD10mg/, COD20mg/とシビアな上、窒素・リンにもそれぞれ厳しい基準が設けられています。そのため水質検査にも十分な設備と技術が必要となります。
 相模湖水質管理センターでは、高度処理型浄化槽の導入に備えて、新たに水質検査の研修と全窒素・全リン測定装置の導入を行いました。

全窒素・全リンの測定

  全窒素・全リン測定器を使用して測定します。水中の全窒素又は全リン濃度をペルオキソ2硫酸カリウム溶液を加えて、それぞれ120℃の温度で約30分間加熱分解します。放冷後、全窒素はpH調整して、紫外線(220nm)の波長で吸光度を測定し、全窒素濃度に演算してデジタル表示します。全リンは2種類の発色試薬を加えて可視光(660nm)の波長で吸光度を測定し、全リン濃度に演算してデジタル表示します。

全窒素・全リン測定器

水質検査の実績

 相模湖水質管理センターでは、水源の汚染を未然に防ぐため、水質検査には特に力を入れています。一般家庭や民間企業のほか、自治体の施設の水質検査も請け負っています。

神奈川県の施設

  • 相模川水系ダム
  • 相模発電管理事務所

相模原市の施設

  • 内郷グラウンド
  • 小学校体育館
  • 相模湖林間公園